蘭露(あらつゆ)

ヒスイゾロア(色違い)

性別:女

性格:臆病で気が強い

年齢:10〜12歳

ヤンデレ種類:依存型と他者排除型

武器:藁人形と呪い紐

名前の由来:冬の花で瞳の色と同じ蘭と、毛の色の青色が露草色に似ていたから。


純白の凍土の山奥にある神社の巫女。

孤児で色違いな上に呪ギツネという事で村の嫌われ者だったのを、神社の神主が憐れに思って神社に引き取られた。村人は神社に引き取られる事に反対したが、その反対を押し切った。

自分を擁護して、優しくしてくれた神主に恋心と崇拝心を抱いている。神主がいれば何も要らないし、このままずっと2人だけで生活していくものだと信じて疑わなかった。

しかし人気者だった神主の元に、許嫁として村一番の美人が嫁ぎに来る事を知った。嫌われ者の自分と村の人からも神主からも愛されている娘、天変地異が起きても勝ち目はなかった。

日に日に神主が娘の方に心が動いているのが耐えきれなかった。そんな彼女の前に現れたのは、黒い全能神。

「小さき子狐よ。村人から虐げられ、愛する者まで奪われるとはなんと惨めたる事か。喜べる。そんな惨めで弱い其方に、我が力を授けてやろう。」と全能神は呪いぎつねである蘭露の呪う力を増幅させた。

力を手に入れた蘭露は早速藁人形に娘の髪を入れて呪紐で滅多に人が入らない蔵の天井に結びつけた。すると翌日、娘は木に首を吊った状態で遺体となって見つかった。初めは自身の新たな力に怯えたが、何も出来なくて奪われるばかりの自分が奪う側になれた事、何よりもこの力が有れば神主誰にも奪われず2人だけの生活が守れる事が嬉しかった。

許嫁が死んだ事で暫くは安泰だと思っていたのも束の間、許嫁の49日が終わる前に次の縁談話が始まった。神主はあまり良い顔をしなかったものの、その縁談を承諾した。

神主の考えが理解できず、堪らず何故縁談を受けたのかを本人に聞いた。最初ははぐらかそうとした神主だが、蘭露からの執拗な質問攻めに渋々口を開いた。村人からの支援があって自分の神社が代々成り立っている事もあり、村からの要望には断れない事。そしてまだ幼い蘭露に母親という存在を与えたいからだと知った。


神主の答えを聞いて自分に母親なんて要らない、神主様だけがいればそれで幸せ、村人からの要望なんて応えなくていい、たとえ神社がなくなっても自分が神主様と一緒なら何処だって生きていける、その為に色んな事を学んでもっと頑張る、神主さまの事をずっと慕っていた、村の人とイヤイヤ結婚するなら将来自分が大きくなったら神主様の番になると自分の思いを告げた。

まさか自分に好意を抱いていたとは露とも思わず、神主は目を見開いて驚いた。しかしすぐ優しい笑みを浮かべて蘭露の頭を撫でながら、「そうですか…。私も蘭露の事を愛おしく思っています。ですが、この思いはあくまでも家族愛です。私は誰の事も愛せないのです。」と自分が無性愛者である事を打ち明けた。その事を聞いた蘭露は自分の想いが実らない事へのショックを受けて泣くものの、「あたしの事も好きになってもらえないけど、神主様は誰の事も愛せない。つまり神主様の心は誰にも取られない…!」という思考に至り、家族愛でも愛されている自分は何て幸福者なのだろうと泣きながら満面の笑みを浮かべた。そして自分が許嫁を殺した事は、誰も愛せない神主様にとっても嬉しい事、何も間違った事じゃなかったと自分の行いを正当化するようになる。


ある日また蘭露が呪う相手の髪の毛を入手する為にターゲットの後を尾行していると、縁談を持ちかけた中年の男と縁談相手の娘が下品に笑い合っている姿を目撃した。そこで縁談相手が神主様の事を本当は愛していない事、神主様の美しい容姿と聡明な頭脳を引き継いだ子孫を残す為に今回の縁談の取り付けた事を知った。「あの容姿と頭脳がなければ、元捨て子など誰があそこまで面倒をみるか。我が一族がより繁栄する為の礎となってもらう。」と男が笑いながらそんな言葉を吐き捨てた。余りにも身勝手で、神主の事をまるで自分達の物のように考えている2人の会話を聞いて、蘭露は嫌悪のあまり鳥肌を立てて身体を震わせた。

その話を聞いてから隙を見て2人の親子の髪を入手し、藁人形越しに散々痛みつけてから柱に括った。

その親子の話を聞いて以降、神主様を守れるのは自分だけだと思い、神主に縁談の話を持ちかけた者、神主を自分から離そうとする者、自分と神主との生活を壊そうとする者全てを呪い、吊るし殺した。


しかしあまりにも人が死に過ぎた為蘭露の悪事もバレるのは時間の問題だった。ある日コソコソと蔵に入っていく蘭露の姿を見かけた神主により、天井に吊るされた幾多もの藁人形と、その藁人形に髪の毛を入れる蘭露の姿を見て、一連の不審死は蘭露が起こしたものだと悟る。

神主は怒られると怯えて泣く蘭露を優しく抱き締めて、蘭露の寂しさに気が付かなかった事に謝罪する。その後神主は蘭露に後の事は自分が何とかする、準備をするから紅蓮の湿地でタマゼンマイを取ってくるように、それと一枚の紙を渡し、紅蓮の湿地に着くまで中を読まないように伝える。

蘭露は純白の凍土から紅蓮の湿地に向かうまで自分の足だと1日掛かる上に、何故タマゼンマイを取りに行けと言われたか分からなかったが、神主が言うのだからきっと必要な事だと思い、神主の言う通り紅蓮の湿地に向かった。

紅蓮の湿地に着いた頃、神主に言われた通りにタマゼンマイを採取して渡された紙を開いた。そこには全ての罪は自分が被る事、蘭露は自分が殺した事にした事にするからこのまま村には戻らず逃げて生きて欲しいという神主の願いが書かれていた。手紙を読んだ蘭露は一目散に村に戻ると、丁度罪を被った神主の処刑が始まっていた。人々に罵声と石を投げられながら斬首される神主の姿を見て、蘭露は怒りと絶望で叫びながら処刑場に飛び込み、神主の死体に縋り付いた。

村人達は死んだと言われていた蘭露の登場に驚くが、次の瞬間には蘭露を取り押さえ、蘭露を殴り蹴り踏み付け、斬首した。蘭露は首を切られながらも恨み呪い続けて、村人を全員呪い殺した。死後、このまま地獄へ落ちる筈だった蘭露を黒い全能神が拾い上げ、村人を自身の勝手で呪い殺した蘭露を気に入り、厄災として新たな肉体を与えた。

続きはロゼリーベルの詳細にて。


補足:黒い全能神はアルセウスの事。

元々は1体の全能神から白と黒で2つに分かれた。

白い全能神は世界を創造し、あらゆる生き物の営みを見守る善良の神様。人々の生活を守る為に神を生み出し、天使を使役している。最近本体は寝ているので、子供姿の分身が活動している。

本体は白セウス、子供はチビセウスと呼んでる。

黒い全能神は世界を壊し、人々を痛ぶり苦しめ様とする邪神。その為に世界に害をもたらす厄災を生み出している。略で黒セウスと呼んでる。


うちの子関係
ロゼリーベル
 蘭露の来世の姿。自分が欲しかった力と容姿を手に入れてご満悦。
・黒セウス
 蘭露に呪いの力と厄災の力を授けた神様。

うちよそ募集枠
・恋人✖️(蘭露は既に死亡している。)
・友達△(かなり✖️寄り。コラボは大歓迎)